ああ…どうか煌君が見てませんように。
恥ずかしい所なんて見られたくないもん。
あれ?でも煌君、私の顔分からないんじゃない?
そしたら見られる心配ないじゃん!
ちょっと悲しいけど…
「あさりじゃん!」
「あ、若葉も走り幅跳び?」
「そう!」
川村 若葉は中学が一緒で委員会が同じだったから仲良くなった。
私が煌君の事を気になってる事も知ってる。
確か、煌君と同じクラスで話を色々聞いてもらってるの。
「次ー」
あー。私の番だ…
〝よーいドン〟
ーーよかった。終わった…
まあ、決勝行けなかったけど良いよね。


