初恋は一言から


爆睡なう。

起こすな。

起こしたらぶっ殺す。

by魏姫



これでよしっと。

昨日あまり寝れなかったし…

やっと静かに眠ることができる‼︎

ソファーにその辺にあった毛布を持ってきた。

床にクッション置いた。

よし、準備オッケー。

Let's sleep!





『魏姫!』

『わかってる』

そう言ってあたしはトリガーをひく。


バン‼︎


カランッカラン


空の薬莢が落ちる音と火薬の匂い。

あたしは満足そうに微笑む。

『よくやった』

相方の彼に頭をぽんぽんされた。

嬉しい。

次の瞬間、彼はいなくなった。

いや、正確には血だらけで倒れていた。

『え…』

あたしは何をした⁉︎

後ろを見ればさっき撃った"ナニカ"が動いている。


怖い怖い怖い怖い怖い。


恐怖で埋め尽くされる。

彼に助けを呼ぼうと声をあげようとする。

『た、すけ…』

瞬間。

『何を言っているんだ?助けるわけないじゃん』

横たわっている彼が血だらけのまま起き上がり言ってくる。

『なん…で?』

『君は人殺しだから。それに…たくさんの人の希望を奪った。もちろん僕のもね』

『ごめんなさい、ごめんなさい』

『今更遅いよ。君は一生この呪縛から逃れることができないんだから』

『どうすれば…いいの』

『さあ?頭のいい自分の頭で考えて見れば?』

『た、すけ、て…』

『いやだ。じゃあね殺戮人間蛇姫さん』

『待って、待って‼︎』

血だらけのまま彼がどっか行っちゃう。

待って、行かないで‼︎





「魏姫〜おーい、魏姫ー」

誰だ。

私の顔をペチペチ叩くのは。