初恋は一言から

魏姫…相変わらず早いな。

まだ4時間しかたってねーのに⁉︎

俺まだ8教科中5教科しか終わってないぞ⁉︎

そんなことを思いながら紙にシャーペンを走らせる。

今更だけど。

なぜ問題は電子化なのに回答は筆記なんだ?

タブレットに繋げて連動させればいいのに。

面倒くせーなー。

今思えば再テストを受けるとは言ったがこの量となるとやっぱりめんどくさい。

あーやっぱり俺って馬鹿かも。

こんな問題でこんなにも時間がかかちゃって。

ヤバいなー。

まぁ今は問題を解くのに集中するか。






…終わったー‼︎

馬鹿な俺のかかった時間は…っと。

10時間か。

ってもう夜じゃん‼︎

魏姫が寝てから6時間かかってるし。

もう少し勉強するようにしよう。

かなり頭が悪くなってる…

そう俺は心に誓った。

「理事長、終わりました。採点お願いします」

「わかりました」

さてっと。

何をしよっかな…

「終わり」

「はぁ⁇」

「採点終わった‼︎」

「………本当かよ」

もう採点終わったのかよ。

すげー早くねぇか⁉︎

尊敬するわ。

「魏姫起こしてくれないか?」

「はい」

隣の部屋のソファーで寝てるんだろうな。

呼んでくるか。