「ただいま〜」

そう言って教室のドアを開ける。

「おかえり」

予想通り魅火流がソファでくつろいでいる。

この教室の設備を満喫しているな。

「魅火流、テスト問題届いた?」

「もう来ると…あ、もう来てた」

「じゃあとっとと解いちゃお」

早く自分の実力と豹羽高校のテスト知りたいしね。

「うんじゃ始めますか」

早速解き始めようとタブレットに送られてきた問題を見ようとした。

しかし___

「あれ、開けないよ?」

なんで?

まさかもうタブレットバグった⁉︎

「教師の監視のもと、やらなきゃいけないからな」

「そうだった。誰か呼ぶ?」

「俺先生とかよく分からんから魏姫、適当に呼んで」

「えー」

めんどくさ。

私の知っている先生あんまりいなし。

読んですぐ来る人……

いた。



“プルル、プルル、プルル、プル…はいもしもし。理事長の氷瀬乃ですが?”


「あたしだよあたし。今すぐ来れる?」

“誰ですか?”

こいつ声でわかんないのか?

それとも俺オレ詐欺のあたし版でも思ってのか?

「魏姫だ。再テストしたいから監視係をお願いしている」

“でも、僕今手が離せないし…”

「嘘」

あいつが忙しいわけがない。

大体の作業は部下にやらせているはずだから。

「車でもなんでもいいから早く来て。テストが受けられない」

“わかった。しょうがないなぁ…7並べの途中なのに”

「なぜトランプしてるの?」

もしかして1人で⁉︎

1人トランプほど虚しいものはない。

“いやぁーなんでもないです。今からそっちに向かう”

「OK」