初恋は一言から


だからこんなに知っているのか。

「ちなみに彼は入試結果第2位の秀才君だよね?」

「ええ。だってあたしの次に頭がいいんだもん。2位のハズだ」

「確かに。ちなみに魏姫は全教科満点首席合格だよ」

「ふーん。いつも通りか」

「この成績がいつも通りっておかしいよ…」

自慢じゃないけど(自慢くさいけど)あたしは今までテストというテストで100点以外とった事がない。

1回も、だ。

なのでみんな私の事を“天才”と呼ぶ。

意味わかんない。

って毎回思う。

だって努力すれば魅火流みたいに頭が良くなるのに。

なんで努力もしないで人を褒め、何もしないのだろう。

まぁ、人に言ったらウザがられるのが落ちだけどね。

「おっとそろそろ時間だ。じゃあ行くか魏姫」

「え?どこに行くの?」

「地下1階の試験会場。もう試験が終わってそろそろ採点が始まるから」

そう言って氷瀬乃はモニタリングルームの教師に一礼し、出て行く。

あたしも氷瀬乃に習って一礼し後をついて行く。

カツン、カツン、カツン。

エレベーターに乗り地下1階に向かう。

ドアが開いた先はたくさんの生徒で溢れかえっていた。