初恋は一言から

「こちらへ。お乗りください」

「はい……」

なんか場違いな気がする。

そしてあたしと氷瀬乃を乗せた車は静かに走り出した。

車の中の物はさっき乗せてもらった刹戯の車と大して変わらない。

強いて言えば、ソファーがさっきよりふわふわしている事と、クッションが置いてある事くらいかな…

会話もなく車はどこかへ進んで行く。

もう1回言う。

会話する事もなく車は進んで行く。

以外と辛い。

あたしは窓の外の景色を眺め時間を潰す事にした。


〜10分後〜

「「到着いたしました」」

「おう、ご苦労。帰りもよろしく」

「「かしこまりました」」

いつの間にか着いたみたいだ。

車を降りて周りを眺めてみた。

見えたものは………

大きなマンションだった。

なぜ、学校の中にマンションがあるのだ…?

「このマンションはまぁいわゆる寮だ。今日はこの地下に用があってきたんだ」

「用ってなんの?」

「テスト状態を見にいくんだ」

「ふぅーん」

マンションは見た所40階建ぐらいの物だ。

入り口は警備が厳しくなっているのか警備員が数人いる。

入り口の自動ドアの後に顔認証システムがあった。

マンションに顔認証システムって……

まあ氷瀬乃のおかげで入れたけど。