初恋は一言から

マイクの前に立つ。

一礼し、深呼吸する。

即興で考えた内容でいっか。

〈たたかな春の訪れとともに、私たちは豹羽高校の一年生として入学式を迎える

ことができました。校庭の周りに咲き誇る桜の花はまるで………〉



パチパチパチパチ。

氷瀬乃の時以上に拍手が大きかった。

面白い。

氷瀬乃の隣の席に座る。

3秒後。

氷 (ねえ魏姫。あの文章いつ考えたの?)

魏 (えっ?即興に決まってんじゃん)

氷 (マジで⁉︎お前本当にすごいな……教師の自信がなくなるわぁ…)

魏 (なんか言った?)

氷 (なんでもない)

聞こえていたけどね〜

【次にクラスの担任と副担任、その他の教師の紹介をします。刹戯先生よろしくお願いします】

ええええ⁉︎

あいつってあんな役がまわってくるの⁉︎

もっとヘボい役だと思ってた。

〈ここから少し新入生の君たちは関係なくなるが、今年もこの時期がきた。
手元の端末に結果が送られてきただろう。今日からそこに書いてあるクラスが恐らく君が入ることになるクラスだ。
テストによって多少変化する。
では一応、担任と副担任、その他の先生の説明をしておこう。えー…〉

刹戯の説明が始まった。

一言で感想を言うとしたら “長い” だ。

ついでに言うとやたらと先生が多い。