イッシ君の部屋には、大きな本棚が二つあった。 一つには、政治や経済に関する本がギッシリ。 そしてもう一つには、ゲームや、その関連本が、ギッシリつまっていたのだ。 「イッシ君が……ゲーム!?」 とてもゲームに興味があるとは思えないイメージなのだけど。 「まさかの、ゲームおたくだったのかぁ」 イッシ君ってば、夜な夜な、この部屋でゲームしてたのね。 人は見かけによらないねぇ、なんて思いつつ、ふと視線を下げると。 「え!?」 大量のゲームなんかより、もっと驚くものを見つけてしまった。