「これでスッキリしたことだし、今後のこと、真剣に考えろよ」
夕食のから揚げを口に運びながら、イッシ君が言った。
「ずっとカフェのバイトってわけにもいかないだろ」
「なんで?
せっかく働きはじめたのに。
カフェバイトのフリーターって、世の中に沢山いると思うけど」
「お前、俺が立て替えてやった金を返す気ないのかよ。
そのバイトやってるだけじゃ、返せないだろーが」
「あ、そっか」
イッシ君に立て替えてもらった違約金、返さないといけないんだった。
「えーっと……そうだ! じゃあさ、こうしない?」
あたしが一つ、提案をする。

