やばいトコを見られたっ!

「さっきのことを言われると何も言えないけどさ……

でもあたし、イッシ君はそんな人じゃないって思ってるから。

信じられるから、一緒に住んでも大丈夫だと思う」


「なんだよ、その勝手な思い込み。

お前、俺の何を知ってるんだよ。

何も知らねーだろ。

中学時代の同級生っていうだけで、よく『信じられる』とか言えるな」


イッシ君は、心底呆れたような表情をした。


「……分かった。

じゃあ、こうしよう。

あたしは、イッシ君のことを信じてる。

でももしイッシ君が、あたしの予想に反して、襲ってきたとしたら。

それは、『よく知らないくせに勝手に信じた』あたしに非があるっていうことで。

イッシ君のことを責めないよ。

それならいいでしょ?」