「もーっ!そんなイジワル言うなら、いつか世をはかなんで自殺したとき、化けて出てやるっ」 「俺は幽霊なんて怖くないから、出てきたって平気だ」 「ああいえばこういう!」 「それはお前だろ」 「どうしてダメなのよ」 「お前さー、年頃の男女が二人で住むって、どういうことか分かってる? さっき俺が冗談でしたこと、思い出せよ。 一緒に住んだら、冗談でなく本気でああいうことされても、お前、文句言えねーぞ。 そんな無防備だから、さっきみたいな目に遭うんだろ。 少しは自衛しろよ」