「お前、それは、つまり……」


「ハタチで学生結婚、しかもできちゃった結婚って、政治家になるのに障害にならない?」


「……少子化対策に貢献するんだから、誰にも文句は言わせねーよ!」


イッシ君が、いきなりあたしの肩を抱き寄せたから。

手にしていたマグカップが揺れて、ホットミルクが少し、床にこぼれた。


それに気づいたキャンディが、イッシ君の膝から飛び降りて。

こぼれたミルクを、しっぽを振りながらなめていた。




END