イッシ君は、留守がちの家で犬を飼うのはかわいそうって言うけどさ。

ちょっとくらい留守番が多くたって、好きな人と一緒にいた方が幸せだと思うの。

イッシ君とキャンディ、どうみても相思相愛じゃない。

キャンディのためにって新しい飼い主を探すのは、決してキャンディのためにならないと思う。

キャンディは、もうイッシ君のことを飼い主だと思ってるし。

イッシ君とずっと一緒にいたいと思ってるよ」


イッシ君は、黙ってキャンディの背中をなで続けていた。


「それにね」


ホットミルクを一口飲んでから。

イッシ君に告白する。


「うち、留守がちな家でもなくなるかもよ。

近いうちに、ここに住む人の人数増えるし」