「講英館の松崎さん。 あなた、こんなところでこんなことしてる場合じゃないと思いますよ。 たった今、芸能プロダクション『ファースト』に、売春あっせん容疑で強制捜査が入ってます。 顧客名簿も出てくるでしょう。 あなたがもしあそこの顧客だとしたら、無傷じゃいられないと思いますよ」 イッシ君の言葉に、松崎さんの顔がみるみる青ざめて。 背を向けて、走り去ってしまった。