松崎さんは、ロックウィスキーの3杯目を空にした。 「もう一杯」 バーテンに合図をしてから、トロンとした目をあたしの方に向けてくる。 「しかし、今日は、電話をくれて嬉しかったよ。 あの夜の続きが出来るってことで、いいのかな。 今度は、途中で逃げたりしないよね?」 松崎さんの視線が、顔から胸の方へ降りてくる。 あたしはゴクリと息を飲み。 「はい」 と、返事をした。