「お願いがあります」 あたしは、正座をしなおした。 「将来のこと、ちゃんとカズシさんと話し合ってください。 話せば、きっと分かります。 お互いの気持ちが、同じ方向を向いているということが」 それだけ言って、あたしは立ち上がった。 「失礼します」