あたしがツイッター事件で干されたあと、みんな腫物に触るような対応をしてきたけど。

唯一、自然体で接してきてくれたのが、この沙織さんだったのだ。


「今日はどうしたの?」


相変わらず、優しい笑顔を向けてくれる。


「あの……まりんちゃんに会いたくて来たんですけど」


「まりんちゃんに?」


沙織さんが、少し意外そうな顔をした。

あたしも、ちょっとバツが悪い。


けど、沙織さんは、すぐに笑顔に戻った。


「まりんちゃんはね、ロケバスの中で休憩してるわ」


「……会えませんかね?」


沙織さんは、


「こっち、来て」


と、あたしの手を取った。