なんとなく気まずい夕食を終えて。 しおりちゃんが帰ったあと。 リビングのソファで新聞を読むイッシ君の隣で、あたしは、クッションを抱えて、考え込んでいた。 「ねぇ」 あたしが声をかけると、イッシくんが新聞から視線を上げた。 「なに?」 「リクさぁ、しおりちゃんからこう言われたんだって」 ちょっと見てよ、と、あたしは、リクから届いたメールの一部を、イッシ君に見せた。 そこには、しおりちゃんにこんなことを言われたと書いてあった。