やばいトコを見られたっ!

「あ……」


リクが、去りゆくしおりちゃんの背中に向かって、むなしく手を伸ばしていたけど。

しおりちゃんが振り向くこともなかった。


ガクリと肩を落とすリク。


あたしは、リクのその肩にポンと手を置いた。


「リクって、ジャンプ力あるよねー。

ビックリしちゃったよ。

さっきの飛び上がり方、漫画的でおもしろかったよ」


「ええ!? この状況で、かける言葉がそれですか!?」


リクが、心底驚いた、といった目をあたしに向けていた。


「とにかく、尾行を続けるよっ! ほら、早く!」