学校抜けてきちゃった。



もう…嫌だ…。



あんなこと言うはずじゃなかった。



あれだけ望んたことなのに、

嬉しいはずなのに、

素直になれないよ…。





公園に寄ってベンチに座った。



涙が止まらなかった。




「もも、かわくん…」




ぽつりと彼の名前を口にしていた。




『お姉ちゃん泣いてるの?大丈夫?』




公園で遊んでいた男の子に話しかけられた。



こんなちっちゃい子に慰められちゃった。



情けないな。




「うん、大丈夫だよ、ありがとう。」




涙を拭って男の子の頭を撫でた。