「夏樹〜結婚しよっか」

「うん…ってえええええええ!こんなに普通にサラッと言っていいもんなの!?私もっとロマンチックな感じがいいんだけど」

「ん〜改まるのは面倒だし、てかこのシンプルイズザベストな方が記憶に残るだろ。夏樹がロマンチストだって知ってるところを裏切られた感で?」




そういって大聖はゲラゲラっと笑った。いやいや…って思ったけど、大聖らしくて良いやと心の中で微笑んだ。



「それでイエスノーどっち?」

「当たり前にイエスだから!」

「これ本物じゃないけど、いつか絶対本物渡すから」

「だでぃがどぉ〜…ズビッ」

「何言ってるのかわからないし、泣き顔ブサイクだから早く泣き止め」

「…大聖のせいですぐに引っ込んだ」

「なら良かった、おうおう。ちゃんと就職できてから、結婚の準備はじめような?」

「うんっ!」

「親に挨拶は…ずっと両方の両親に毎回のように言ってたもんな〜…まあ最後にちゃんと挨拶しに行くか」

「分かった!ちゃんと…ね!」