大聖side








あの時、夏樹が見てるだなんて知らなかった。夏恋に連絡をとって指輪を一緒に探してもらう事にしてた。

婚約指輪だし、サプライズでしたかったから、夏樹には言わずにいた。
それが悪かったみたい…


けど連絡してきてくれた時、夏樹は冷静で…あのきあらっていう友達にでも、落ち着けって言われたんだろうか?


どっちにしろ、もう今日に言うしかない。そう思って、夏樹の家にお邪魔した。





「結婚してくれ」




シンプルな言葉。
沢山考えた。もっと混んだ言葉だったり、格好良い言葉だったり…一杯あった。
でも俺らしさを強調したい、そう思ってシンプルにした。



間が合ったから、ダメか…と思ってたけどオッケーが出てもう泣きそうだった。



俺はお前しか見てねえよ?


夏樹が大好きだ。


夏樹以外見えねえし、見ねえよ。


だから…だから、安心してくれ。


ずっと愛し抜くから…


君の1番近くで、愛を育むからーーーーー