ーーーーーピンポーン
「馬渕です」
「あら夏樹〜?大聖君来てるわよ?」
「今行く、待ってて」
何も言わず、私はおいでと言い自分の部屋へと招いた。
「…何?家まで来て、何か用?」
「夏樹…あのな…?「別れ話なんだよね!!」
「え…?ちげえよ…?」
「…へ?違うの?じゃあ何?」
「お前に言いたい事があった。それには、夏恋が…いや夏恋じゃなくても良かったけど…必要だったんだ。お姉ちゃんが1番良かったんだけど、大学だしさ…紛らわせてごめん。夏恋とはもう切れてるから、な?」
「分かった…それで、その話って…?」
「あぁ…あのな
高校卒業してひと段落したら
"結婚"
してください」
そう言って頬を赤らめながら、私に指輪を渡してきた。
「え…?結婚…?」


