「…金内さんって言うのかな?宜しくね?」

「あ!あぁ金澤さん…?宜しくね」


席が前後だから、話しかけてくれたんだ…


「私金澤姫亜蘭(かなざわきあら)って言うの!宜しくね?金内さんは…?」

「あ!私は金内夏樹!宜しくね!何て呼ぼう…」

「きあらとか、きーちゃんとか何でも良いよ?私なっちゃんて呼ぶね♪」

「じゃ…じゃあ、きーちゃんで!宜しくね!」


きーちゃんは…可愛くて、髪の毛がマロン色で長くて…地毛らしい。背も中ぐらいはあって、モデルさんみたい。入学式早々から、先輩や同級生から結構噂されてた気が…する。


「私も友達作り乗り遅れて…笑
なっちゃんがすごい困った顔してたからさ、話しかけてみようかなって思って…」

「困った顔⁉︎私してたの⁉︎」

「うん思い切り、ね笑」


げっ、早々そんな顔じゃ誰も近寄ってくるわけないね笑

自分にビックリだよ…


「はーい!HR始めるぞ!各自自分たちの席に座れ〜!」


先生は結構若くて、イケメン…

女の子がキャーキャー言ってたから、覚えてる。


「ここの担任をさせてもらう、如月透(きさらぎとおる)だ!ピッチピチの26歳!宜しくな〜!皆からは、とっくんとか透ちゃんとか言われてっから、適当に呼んでくれ!じゃあ1人1人自己紹介、して行ってもらおうか」


その威勢のいい掛け声で?出席番号順で、自己紹介が始まった。


「金澤姫亜蘭です。ん〜…特技はピアノを弾くことです!良かったら仲良くしてくださいね♪」


…可愛い⁉︎可愛すぎる…


「金内〜?お前だぞ〜?」


「…あ、はい!金内夏樹です。空見るのが好きで、月が特に好きです!仲良くしてください!」


「私は………………」

「よし!全員終わったな〜?これからこのクラスで、頑張るぞー!席は当分このままだからな、前後左右、遠い奴らとも仲良くするんだぞ」


私はようやく、新しい学校で学校1モテモテになりかけのきーちゃんとお友達になれたようですーーーーーーーーー