「…何か静かすぎじゃない?後輩もいるはずなのに、先生も居るはずなのに…?」

「本当だな、全く音が聞こえねえ。皆どこ居んだろ?」


…静かすぎる。何か起こりそうな?そんな予感がする。










『大聖!夏樹!おめでとーう!!』


(パンッ!)

クラッカーの音…って何が起こったの⁉︎


「…⁉︎え、何、え、どうしたの」

「大聖と夏樹が、イチャイチャしてて付き合うって聞いたからね〜。学校皆でお祝いっつーの?おめでとうな、幸せになれよ…」

「…春馬、ありがとうね?私…私達幸せ者だね」

「なっち〜!悔しいけど…おめでとう!2人ならうち、応援できるよ。がんばってね!」

「夏恋ちゃん…ありがとう」


泣きそうだよ…幸せすぎる…


「今日から夏樹は俺のもんだから。誰にも渡さねえ、分かったか?」


そう言って私の肩に手を置き、皆に大声で叫んだ。


『当たり前だろ(よ)!大切にしろよな!』


…こんなに最高な卒業式あるのかな?罰が当たりそうで怖いよ…。もっと大聖の近くに居たい、知りたい。今日で沢山の感情を知りましたーーーーーー