「ねぇ夕くんー」


今放課後の屋上で

春崎と過ごしている



「…何?」



「私のこと好き?」


は?

好きなわけねーだろ

俺の好きな人は宮川

絶対変わらないんだ



「…普通」


「えー!?付き合ってるのに!?」




お前が宮川に嫉妬させようとしたから

こういうことになったんだろうが




まぁ、俺も賛成はしてたから

同罪…か




「私のこと好きになってよ」



「は…?別によくね?

嘘のカレカノだろ?」




「私は本気で夕くんのこと

好きだから夕くんと本当のカレカノに

なりたいなぁ…」


そう言って春崎は

俺の腕をつかんでくる




俺は春崎を振り払って距離をおいた