「大丈夫」

そういって立ち上がろうとすると





ズキンッ

右足に感じたことのない痛みが

はしってまた倒れてしまった



「おい、大丈夫か?足捻った?」




その男の子は屈んで私の足首を見る







「あー捻挫かな

本当にごめん

保健室連れてくから」

「いい、これぐらい平気

それより今から合奏だから

楽器運ばないと」

私は痛む右足をかばいながら

立って歩き出した