「なんなんだお前ら」


白澤はいつもより声のトーンを低くして

男たちに向かっていく


「ッチ…」

男たちは白澤の迫力に負けたのか

舌打ちだけして去っていった

私は足の力が抜けて

その場にしゃがんでしまった


今までこんなことがなかったからか

凄く怖かった


「葵!!大丈夫!?」

尋奈が走って来てくれた


「ごめんね葵…私怖くて出ていけなかった…白澤くんがいてよかったね」


そう言って尋奈は私に手を

さしのべてくれる

私はその手を借りて立ち上がり

白澤と向き合う