「じゃねー!葵!!」


尋奈と泉とは方向が違うから


別れなければいけない


「うん、またね」


尋奈に手を振って私は白澤と

再び歩き始めた



「京哉さ…」


二人なると白澤が静かに話し始めた



「葵に告白したじゃん?」


「…うん」




「俺さ、その時すげー焦ったんだ」



白澤は遠くを見るような目で

話している