あの衝撃的な告白から2時間

歩いて20分くらいの距離の家の
自分の部屋にいた

少し話して、メールアドレスと電話番号を交換した

楽しい時間はすぐに過ぎてしまうものだ
あの時間がもう懐かしい

俺は今メールを打っていた
そう、彼女に送る初めてのメールだ

どうしようか迷ってしまい
こうして15分前からずっと
携帯を握っている

心を決めてとどけ
目を瞑り送信ボタンを押す

「悠です
今日はすごく嬉しいかった
これからよろしく」

すごくありきたりな文だ

ポコポコ

すぐにメールは返ってきた

「凛(りん)です
OKを貰えるなんて思ってなかったよ!
此方こそよろしくお願いします
私の事は凛って呼んでいいよ
それでなんだけどね?
私は悠くんて呼んでいいかな?」

「うん
いいよ
わかったよ!凛」

「やったーーー
ありがとう悠くん」

「また明日
次は学校で またね!」

「うんまたね
学校でだね
なんか恥ずかしいね
それじゃー明日」

こんな普通の彼氏と彼女のメール
俺にもこんな時が来るとは
初めての彼女
そして自分も好きだった彼女
俺は彼女を守るとその時誓った

その時一人の少女は
一人作業に没頭していた!
「あいつ!あいつ!あいつーーー
まさかこんな事になるなんて
話した事のある女の子は
その日の内に
二度近づけなくしてきた
許さない 許さない 許さない」

この少女がこんな事を思っていた事を二人はまだ知らない

朝それは俺の苦手な時間
でも今日の朝はいつもの朝とは違う
そう、一睡もできなかったのだ
起きているのになる目覚まし時計
部屋に入る少しの日差し外で鳴いている小鳥の声
俺はそんな中ニヤついていた
やっと彼女に会えるそう思うと
眠たくても目が冴えてくる

俺はいつもとは違い早く家を出た
ワクワクする気分を抑えながら
学校へ歩いていく

「よう!なんだ?
いいことでもあったか?
え?何?初めエロ本を買ったって
それはおめでとう!はるかもやっと
そっちに興味をもったかー
いやーーー嬉しいねー」

こいつは
渡辺俊(わたなべ しゅん)
俺の幼なじみ?というか親友と
呼べる存在だ

「違うって!そんなんじゃないって!俊お前はそうやってすぐ
エロい話しに
よく朝からそんな話しできるな
それに俺ははるかではない
ゆうだ!」

そうこいつは馬鹿だ
学年には一人はいるであろうエロが大好きな
お調子者だ
けれどもこいつにはある長所がある
そうサッカー部の期待の新人なのだ
推薦でもっと有名な高校に行けたはずなのに
この近所の高校にしたのだ
何故かはわからないが

「わかたって!ゆうな!それに俺はいつでも全開さ!
それで、何なんだよーいい事って
お前がそんなに喜ぶなんて珍しいな」

「誰にも言うなよー
俊だから言うんだからな

俺彼女が出来た!」

「………………
へ?今なんて言った?」

「だからーー
そのー

彼女ができた」

「は?お前が?
あの誰も近づくなーオーラ出してたお前が?

それで誰だよ!その彼女って!」

「相沢凛」
俺は照れながらボソッと言った

「まじで?あの?相沢凛
あの凛という名前とは逆で黒髪ロングの
清楚な感じこめっちゃ可愛い
俺の1年美少女ランキング3位の
まじで死ね!早く死ねや
リア充爆発しろや!」

こいつは黙ってればモテるのに
この性格のせいで彼女がいない!

そういえば初めて出てきた凛の
容姿!ここで詳しく話そう!

黒髪ロングの身長160センチの
超美少女!今は俺の自慢の彼女だ!


ふと腕時計を見た
8時27分後3分で遅刻だ
やばい、いつもより早く出たつもりなのに

浮かれてて歩くのが遅くなっていたようだ
気づいていればよかった
俊は遅刻の常習犯だった
その俊と一緒と言うことは

「のーーーーーーーーん!」

今頃気づいても遅い

「キーンコーンカーンコーン」

「あっ!」

やってしまった!

スーーー
そっとドアを開けて
ゆっくり、ゆっくり後ろから
自分の席へ
もうすぐだ
いける

あっ?見つかった
先生だ
めんどくさがり屋のいつも授業
ほったらかして寝ているあの先生だ


「宮西ーー渡辺ーーー
気づいてるぞーーー
お前らは私が気づかんとでも
思ったか?渡辺はいつもの事だか
宮西お前はどうした?
珍しいな?お前が遅刻とは
あっ!あれかさては彼女でも
できて浮かれてたのか
それで眠れなかったと
そーかそーか青春だねーー
私もそんな時あったよーー
わっはははは」

「そっそんな事あるわけないじゃないですかーーやだなーー先生
冗談はよしてくださいよーーー」

「お?満更でもないようだなーー」ニヤリ

何なんだこの人はいつもはあんなに
めんどくさそうな態度なのに
こういう時だけ!

少し顔を赤くしながら凛の方を
ゆっくりと見てみた
彼女は顔をを赤らめて俯いていた

しかしこの事に気づいてるのは
俺だけである!
よかった

不意に目があった
二人は頬を赤く染め
即座に目をそらした

少し落ち着いてきた

ん?でもおかしいな俺と話して
次あった時に怯えてないなんて
まぁーーいいか
やっと俺の良さをわかってくれる
人がいたということか


この時先生が不適な笑みを浮かべていた事は二人は知りもしない

凛と目があった事により
授業なんていつも以上に耳に入ってこない

「どーしたもんかなーー」
悠は無意識の内に呟いていた

そうこうしている内にもう昼休みだ

「よし」
話しかけにに行くと決め
凛の席に向かう

凛の席は廊下側の前から3番目
俺とは遠い席だ

「りっ凛!」

少し噛んでしまった

「はっははい」
凛は思わず大きい声をあげてしまった!

「な何かな?ゆ悠くん?」
凛も悠同様緊張しているようだ

「あの、そのーお昼ご飯一緒に
どうかな?」

「いいよ!それじゃー屋上とかはどうかな?」

「うっうん!いいよ!」

ざわざわざわーー
クラスはこの2人の行動に
朝の先生の言った事が本当だと
わかった

二人はここが教室であることを忘れ
大きな声で緊張しながら話していたのだ
この2人の状況を見てわからない人は
いないと思う
よっぽどの鈍感以外は

悠にクラスの男子の嫉妬の目が突き刺さる

ゾワッ

悠は何かを感じ取ったが
それが何かはわからなかった

クラスのちょっとした騒動があったけど俺と凛は屋上に来ていた

まだ6月夏になったばかりだけれども
暑いもの暑い
そんな時に吹く風にはとても気持ちいものだ
2人の事を祝福してるかのように
涼しい風は吹き抜けていく

「あ、あそこでいいかな」
俺は屋上の柵の前を指差した

「う、うん」
凛は照れながらそう答えた

二人は柵を背もたれにして
座ってお昼ご飯を食べている

二人とも恥ずかしのか
会話がない
ただ風で揺れている木の葉の音
がするだけ

そんな気まづい空気の中
最初に話したのは凛だった

「あの、その悠くんはいつも
そんな感じのパンを食べてるの?」

それに慌てて早口で返す悠

「そっそうなんだよ!
いつもこんな感じなんだよ!
だっだから…」

「だから?」

「あの、その………」

悠は恥ずかしいくて言えなかったが
次の瞬間
立ち上がり
少し顔を赤くして
叫ぶようにしていった

「よかったら今度お弁当を
作ってきてください!」

凛は咄嗟の事で驚いた

「そ、そんな事でいいなら
いつでも作ります。いや、作らせてください!毎日でも作ります」

凛は毎日作りますという
大胆な事を言ってしまった事に気付き、顔を真っ赤に染めて
後ろを向いてしまった。

悠はとても嬉しいだ
しかし、このあと二人にまた会話は
なくなった

そうこうしてる内に
午後授業の予鈴が鳴ってしまった

二人は会話の無いまま
教室に帰っていった

時間は変わって6時間の授業が
始まりしばらくたったいたとき

凛は一番言いたい事が言えず
後悔していた
本当は今日一緒に帰ろうと誘おうと
おもっていたのだ

凛は授業中だということを忘れ
その事を書いた紙を
悠の席まで届けてもらうべきか
迷っていた

凛はまだ自分達が付き合っている
事をクラスの皆んなが知らないと
思っているため、紙を悠に届けることでばれてしまうと考えていた

しかし、やはり悠と帰りたい
凛は紙を届けてもらうことにした

「よし!」
凛は小さい声でそう呟くと

小さい声で斜め後ろの友達に
「悠くんに届けてくれないかな?」

その友達は昼休みの騒動の事で
この二人が付き合っていると
気づいていたので
「わかった!それで宮西とは
どんな関係なのかな?後でゆっくり聞かせてもらうよ!」



「いや、ちょっと茜ちゃん
そ、そういう事ではなくてね!」

茜とは凛の親友である赤坂茜だ
髪の毛はショートヘアー
で部活はソフトボール部で
一年にしてベンチ入りしていて
凛を妹のように可愛がっている

凛は慌てて誤魔化そうとしたがそこで

「赤坂ー相沢ー
授業中に何話してるんだー
いつもは寝てるいる先生が
珍しく真剣に授業してるんだぞー
こういう時ぐらい真剣に授業きけー」

凛が茜に何かを言おうとしたが
先生に止められてしまった

「それって、いつもはサボってる事認めましたね、先生」
悠といつも一緒にいる渡辺がそういうと
クラスは笑いに包まれ
先生と渡辺にクラスの人は
注目した

先生は誤魔化そうと何かを言っている

しかし、茜はこの事を利用した
クラスが笑いに包まれている中で
クラスの注目をあの二人に向いている今ならと思い
綺麗に折ってあった紙を開き
中身を見た
だか、その瞬間凛がこちらを振り向いた

茜は紙を自分の後ろに慌てて隠すと

「紙はちゃんと宮西のとこに届けておくね!」

「うん!お願い」

何とか誤魔化すことができ
隣の奴に紙を渡し宮西の所に
届ける事を伝えた

そんな事が起こっている事を知らない悠もクラスの人達同様に俊と先生のやりとりに笑っていた

俊と先生の漫才が終わってしばらくした頃、悠に一つの紙が
男子生徒から渡された

男子生徒は不機嫌な様子で
「宮西にだって相沢からだってよ」
この一言を言った