「…聞いてたか倉持。」

『す…すいません…』

「お前、いまどこにいんの。」

『家に…おります。』

「今から行くわ。待ってろ。」

そう言って俺は、通話終了のボタンを押す。


「おい…責任とって倉持の家まで車だせよ。」

それくらいいいだろ、と姉貴を睨み付ける。

「はーい、喜んでー」

玄関から出ようとすると
佐伯くん声をかけられる。

「でも部屋の工事の話は本当ですよ。
泊まるところは決まってますけど…

実はこの間―――――」



「………マジで?」

絶句。