ーウィンドよ、そんなに私の邪魔をしたいのか。 ーさて、どうだと思う? ーさあ。まあそれはさておき、少し勝負をしようじゃないか。 ー勝負だと? ーそう。ただこうしているのも飽きてきたからね。10分、私が耐えたら勝ち。それまでにこの布団を引き剥がすことができたらキミの勝ちでどうだい? ウィンドは考えているかのように一瞬おとなしくなったが、すぐにヒュウッと音をたてて私の髪を乱暴に揺らしていく。 ーよかろう。 こうしてウィンドと私の10分間勝負が唐突に始まった。