「久しぶりの晴れだ!!」



カーテンを開けると陽がさんさんと照り輝いていた。


梅雨の中休みとでもいうのだろうか。


じめじめしていた天気が嘘のようにカラッとしていて、下の方にあったどんよりとしていた雨雲の代わりに、高いところにある雲が風に押し流されているのが見て取れた。



「こんな日は布団を干すに限るよねっ♪」



鼻歌を歌いながら、敷き布団に手をかける。


長雨で布団が干せず、少しばかり重くなったような気がする布団をお日様の力でふっくらさせたい。


久しぶりに太陽の匂いのする布団で眠りたかった。