想いは霜雪に朽ちて







『好きな人いる?』


仲良くしてる友だちからの一言

『へっ!?』


ビックリして声が裏返る

頭に君が浮かんだから


『もしかして〇〇?』

え、…友だちの口から出た名前は君



違う…好きなんて思ってない



思ってないはずなのに

身体は正直




顔が熱い



隠すように両手で顔を覆う



これじゃ、あからさま過ぎ


『やっぱりね!応援するよ!』


応援も何も



好き…なんかじゃないって…