ハローマイキャンディ



「…てわけ。わかったか、低能てんとう虫。」


一足飛びになったけれど、どうやらナフカが言うには、天使の住む天界と、カプリの住む火星では、次元とやらが違うらしい。
当たり前といえば当たり前だが、次元移動なんていう手段が存在しない俺の世界では、説明なしでは思い付かなかった。

次元は違うが、天界から火星、火星から天界の行き来は可能。
でも、移転コードを間違えたことによって生まれた歪みに落ちたカプリは、その歪みのコードを解明してそこから帰らないといけないらしい。

そこまでは、わかった。
何とか。


「で、何でわざわざ解明してそこから?」


一番よくわからなかったことを聞き返せば、


「じゃないとカプリ、存在そのものが消滅するから。」

「…消滅?する…?」


…えらい大騒ぎな重大事実が、さらりと、ナフカから発表されたりした。

それ、

えらいことだと思うんだけど。


「…消滅、て…」


何故か俺が不安になってカプリに視線を移せば、


「すうー。」


…朱い髪の火星人は、元凶にも関わらず

寝ていた。