何かもう、足蹴にされてるとかそういう存在の有無だとか、宇宙人だとか天使だとか。
どうでもよくなって、目の前に広がる日に焼けた畳をぼんやりと眺めていた。

あ、この間のシャンプーの跡、やっぱりシミになってる…。


「地球外生命体って、傍若無人なんだなあ…。」

「ばっかじゃないの、あんた。あたしは天使だよ、宇宙人じゃないんだよ。」

「…あ、そう…。」


じゃあ、天国は地球の中にあるのか。
案外、死んでも近くに留まるものなんだな。

そんなことを考えながら、尚も足蹴にされ続ける俺。

ちょっと、可哀相な自分に、涙で視界が滲んだ。

俺、日頃の行い、そんなに悪かっただろうか。
毎日毎日、鉄板の上で焼かれてる訳じゃないが、それなりに地道に頑張っていた気もしないでもないのに。