まずい。

まずいというか、やばいというか。
とにかく、非常によろしくないことは確かだ。

これから洗濯をする予定だった。
いや、それはこの際どうでもいい。
まだ着替えは余裕があるから、明日に回したところでたいして差し支えはない。

問題はそこじゃなくて。


「…いつ帰れるの?」


そこも問題だが、本当はそうじゃない。


「あたしの友達とかが、発見してくれたらかな。」


アバウト過ぎる。
しかも余裕綽々だ。


「いつ発見されそうなの?」

「さあねー。」

「さあねって…!」


ピンポーン。

言い返そうとした、そのとき。


「誰か来たけど。」

「あああああ…。」


非情にも、運命のチャイムが鳴った。

…どうする、俺!?