「何だ、女の子じゃないのか。

まあ、男子校だし仕方ないよな。

でも、男でも顔は可愛いし、いつでもおいでよ



…………………相手してやるからさ」


最後の言葉は耳元で呟かれた。

唯でさえ俺の耳は弱いのに、

相手はいい感じのバリトンボイス。

「ひっ」

と思わず言ってしまった。

変な声が出た恥ずかしさから

顔が赤面するのは

仕方ないことだと思う。