ねえ。どうしたの?

どこか痛いの?

しんどいの?

寒い?痛い?苦しい?


言葉は全て喉でつっかえて

それが苦しくて、全て、


すべて、飲み込んでしまった。


「ねえ、泣かないで?」

本当は笑ってほしいの。

だけど、君の笑顔を見る度に

心が痛むから。

私が弱虫のせいでーーー


「お願い…泣かないで」


頑張って堪えてた涙は足元へと落ちていく。

ーーー泣かないで

落ちて、おちて、つぶれて、きえて、

ーーー泣かないで

水たまりになって、いつしか

ーーーなかないで

何もなかったかのように消えるんだ。



部屋には私の声だけが響いていた。

外の雨はもう止んでいて、太陽が顔を出している。