それから、授業が終わると先生は皆に囲まれていた。
その中には、理沙の姿もあった。
いつもは、くっついてくる理沙がいなくて不思議な気持ちになった。
図書室に向かい、勉強して待つことにした。
私は、いつも理沙に待ってもらっていることばかりだから…。
図書室にいるからと、メールすると図書室についた。
勉強を始めると、図書室に人が来た。
図書室に人が来るなんて、あまりないから驚いた。
「あっ、担任」
私の一言に驚いたのか、クスッと笑うと私のとなりの席に座った。
「吟醸淕です。名前、覚えてくださいね」
「名前、覚えるの苦手だから」
「頭いいのに、名前は覚えるの苦手なんだね。あっ、無関心なのかな?覚えるの苦手なんじゃなくて、関心がないだけとか。」
私の心のなかを、見透かされた気がした。
ガタッ
私が立ち上がろうとすると、手をつかまれた。
「君、名前は?」
「白井結愛」
「結愛か、いい名前だね」
