「あ、あんた誰!?」
そう叫ばずにはいられなかった。
こんな状況に陥って冷静でいられる人葉いるのだろうか?
「ったく、朝っぱらからゴタゴタうるせぇな」
そう、呟き隣の男が顔を上げたとき、息をのんだ。
それは、男があまりにもカッコ良かったから。
スッと通った鼻筋に切れ長の目、薄い唇が小さな顔に綺麗に並べられていた。
カッコイイよりも綺麗の方がしっくりくる。そんな顔立ちだった。
思わず彼に見とれて……って違う!

「あ、あんた誰!?何者!?てか、ここどこ!?答えなさいよ!」