三角の距離

「ななみ。好きだよ。」




「うん…。私も…好き。大好き。」




ひろきと約束したんだ。



ななみを幸せにするって。



だから、辛いときは頼っていいよ。



泣きたいときは泣いていいよ。



嬉しいときは…俺の隣で笑ってよ。



どんな表情も愛おしいんだ。



それくらい、ななみの存在は特別で。



きっとこの先も変わらない。






手を伸ばしても届かなかった距離が今、目の前に、手の中にある。




いつだって、俺がななみを支えるよ。




笑顔を絶やさぬように。




ななみの幸せは、俺の幸せだから。