拾われた猫






ゆっくりとソファーから
起き上がった神崎くんは

「行くぞ」

と、部屋を出て行った。
どこに行くのか分からないけど

とりあえずついていこうと
あとを追いかける。


部屋を出てわかったけど
この家すごく、大きい。

というか家なの?
部屋いくつあるんだよって感じ。
お屋敷って言った方がいいね。
神崎くんってお金持ちなのかな。


少し歩くと、神崎くんは
大きな扉を開けて
私に入るように促した。


ソーーッと中を覗くように入ると

『広い…』

きっとリビングであろうそこは
普通の家じゃありえないほど広かった。


「ここはリビングだ。
まあだいたいここに来れば
みんないてるだろ。」


神崎くんはそう説明しながら
数個並んでいるソファーのうち
一番ふかふかしてそうな
大きなソファーに座った。


『みんな?
早乙女くんと飯島さんですか?』

「ああ、あと…」

神崎くんが言いかけたその時


「流希おっはー!
あ、流羽ちゃんだよな??
俺、夜波 奏多!(やがみ かなた)
よろしくなー!」


近いんだから叫ばなくてもいいのに
と思うほど大きな声で
自己紹介する夜波くん。
髪の毛が金髪で驚いたけど
そういえば早乙女くんは赤髪だったな。
飯島さんは黒髪だったけど。



「なんで、女がいるわけ。
意味わかんねー」

夜波くんと一緒にいた
もう一人の男の子。
髪の毛が少し長めで瞳は日本人にしては珍しくグレーだ。


というか、この人女嫌い?
私今否定されたよね…。

「ちょっと、綾、そんなこと言わない!
ごめんね、流羽ちゃん
こいつ 生駒 綾(いこま りょう)
昔色々あって女が苦手なんだけど
根はいいやつなんだ!」


そう言い代わりに夜波くんが
紹介してくれた。