《廊下》


「試しに聞いてみるけど『鳳王』って知ってる?」

「ん?全国トップの暴走族でしょ」


淡々と答えた私に驚く理奈

そういう所はちゃんと知ってる

誰が幹部かは知らないけど


「ここの生徒会は?」

「あー相当偉いみたいだね、人気もあるみたいなんだよね?さっき聞いた」


っていうかさっきから凄い視線感じるんだけど


「私がその生徒会の一人って言ったら?」

「そりゃ・・・・・・え”?」


待て待て待て

生徒会の一人?

暴走族の事聞かれたし、生徒会の一人


「本当?」

「うん」


その前にここの生徒会ってある暴走族の幹部がやってるんだよね

女子いるって言ってたよね

鳳王の幹部がやってるの?!


「ふ~ん、で」

「え、それだけ?」


は?
それだけって、他に何があるの


「なんか思わないの?」

「??別に何も?」


すると理奈はニッコリ笑って私の手を握った

意味が分からなかった


「私の親友になって!」


はい?
し、親友ですか

ななな何をいきなり