その男は、駐屯兵団の一員の、ハンネスだった。 「は!?なんで俺が泣くんだよ!…て…酒くさ!!」 エレンは門の奥をのぞきこんで、言葉を失った。 「え…?また…飲んでる…」 奥では、ハンネスと同じ駐屯兵の人たちが、お酒を飲んでいたのだ。 そうとう飲んだのか、顔が真っ赤だった。 「お前らも一緒にどうだ?」 なぜかハンネスはエレンを誘う。 「いや、あの…仕事は?」 おずおず聞くと。 「おう!今日は門兵だ!」 いせいよく言う。