「……」

「言うなよ…誰にも、オレが泣いてたとか…」

鼻水をすすりながら、エレンは言った。

「言わない。でも…理由もなく涙が出るなんて、一度おじさんに診てもらったら?」

それを聞いたエレンは。

「バカ言え!親父に言えるかこんなこと」

そのとき、お酒の臭いを漂わせて、一人の男がエレンに近付いてきた。

「何泣いてんだエレン?」

「!!ハ…ハンネスさん」

「ミカサに何か怒られたのか?」