なんとなくヤバイ気がしていた
「ひとつ、ムショに入ったことはあるか?」
「い、いえ、ないです」
「ふたつ、なにか仕事に就いていたか」
「えっと、営業の仕事に…」
「みっつ、俺らのやってる仕事を放棄しない自身はあるか?」
仕事の内容がわからないのに、自身かぁ…
光樹は、一度やるとなんでもハマってしまう癖がある
まぁ、なんとかなるか
「はい」
「よし、合格だ」
え、簡単すぎじゃないのか?
驚いた表情が顔に出ていたのか
「人を信じる事も大切よ。疑ってばっかりじゃ誰がいい人かわかんねぇからな」
「そ、そうですよね」
「あ、紹介が遅れたな。俺は斎藤拓真。所長見たいな感じだ。社員は後3人いるんだが、まだ来てないな」
拓真が唸っていると、事務所のドアが勢い良く開き、社員らしき人が3人入ってきた
「ちぃーす」
「おはよう沙織ちゃん」
沙織ちゃんと呼ばれた人は、黒のダル着で、チュッパチャップスをくわえている
ギャルとは少し違うが、怖いオーラは出している
「はよざま」
「おはよう一真くん」
一真くんと呼ばれた男は、金髪に、耳にはピアス、龍の絵が入ったジャージを来ていて、ヤンキーというかチンピラというか、あまり関わりたくはない人柄のようだ
「…おはようございます」
「おはよう優人くん」
優人くんと呼ばれた男は、ボサボサの長髪で、青色のセーターに、ジーパンを着こなしている、いわゆる根暗みたいな感じだ
「所長その子誰。依頼人?」
沙織が光樹に冷たい視線を送る
光樹は冷や汗を感じた
「違うよ。紹介遅くなったね、今日からバイトの上村光樹くんだよ」
3人は驚きを隠しきれなかった
「こんな…こいつには無理でしょ」
「見かけで判断しちゃダメだよ一真くん」
「そっすかね」
光樹は苦笑いを浮かべた