ジリジリジリジリッ!!カチャッ
『あー、眠いよぉ〜…あと5分だけあと5分だけぇー…スゥ〜スゥ〜…』
ドタドタドタドタ!!ガチャ!
母『しょーちゃーん!起きなさーい!
友達のゆうたくんが迎えに来てるわよー!!』
将太『スゥ〜スゥ〜…』
母『コラ、バカ息子、早く起きろー!!!』
バチーンッ!!!
将太『いってぇぇー!!もう分かったって!』
母『分かればよーし。』
そういうと、母は部屋から出て行った。
母の名前は『まゆみ』
歳は永遠の20歳と言いつつほんとは38歳だ。
女手一つで僕を育てている唯一の家族だ。
父はというと、僕が産まれて間もない頃に家を出て行ってしまったそうだ。
だから、顔もよく分からない。
そして、僕の名前は『将太』
大野家の長男だ。
歳は11歳、小学5年生。
このお話の主人公だ。
将太『ゆーた!お待たせ〜!』
ゆうた『おせーよ!早く学校行くぞ、遅刻するぞ!急げ急げー!!』
そんでもって、こいうが友達の清水寺ゆうた。
毎朝、通学路の途中にある僕の家に寄って、わざわざ待ってくれる良いやつ。
変わった苗字をしていて、以前聞いたら、京都のお寺が関係してるらしい。
