『ねぇ、大樹。』
「なぁ、さくら」


………
「先、言って?」

『えっと………あの、保健室まで運んでくれてありがとう!
それと…いくらなんでも高校生だし………』

「ごめん!やっぱり嫌だよな。
なんかいっぱいいっぱいで考えられなくて…ごめん。
クラスの人とかなんか言うかもしれないしそしたら全部俺の………」

『???
まって、大樹。違うよ?
さすがに高校生だし重かったよね?ごめんね。って言いたかったの。』

「え………あっ、ごめん。
高校生にもなって人前で姫抱きとか恥ずかしいとか噂になったらどうするんだとか怒られると思ってたから…」