しばらくして、風太は絵の具とスケッチブックを持ったあかりを見つけたのです。
風の姿のまま、風太は二度三度、あかりの周りを飛びました。
“おねえちゃん、おねえちゃんの勇気に、ぼくはなるよ”
風の姿のままでは声は届きません。
だけどあかりはぴたりと立ち止まったのです。
そして何かを探すように、きょろきょろとあたりを見回しました。
”大丈夫、あかりおねえちゃん、泣いていいんだよ、悲しいのはみんな同じなんだ、がまんしないで、もう泣いていいんだよ“
消えてしまう最後の瞬間、風太には長老の声が聞こえたような気がしました。
竜巻のような激しい渦に巻き込まれながら、遠くに長老の声が。
風太、覚えておおき。
お前が一生懸命にあの子の力になろうとしたその気持ちは、愛というんだよ。
忘れるな、お前は愛というすばらしいやさしさを知った風。
きっとお前は、もう一度生まれる、何度でもお前は風になってあの子のそばに帰ることができる。
あの子がそう、望んでいるのだから。
風の姿のまま、風太は二度三度、あかりの周りを飛びました。
“おねえちゃん、おねえちゃんの勇気に、ぼくはなるよ”
風の姿のままでは声は届きません。
だけどあかりはぴたりと立ち止まったのです。
そして何かを探すように、きょろきょろとあたりを見回しました。
”大丈夫、あかりおねえちゃん、泣いていいんだよ、悲しいのはみんな同じなんだ、がまんしないで、もう泣いていいんだよ“
消えてしまう最後の瞬間、風太には長老の声が聞こえたような気がしました。
竜巻のような激しい渦に巻き込まれながら、遠くに長老の声が。
風太、覚えておおき。
お前が一生懸命にあの子の力になろうとしたその気持ちは、愛というんだよ。
忘れるな、お前は愛というすばらしいやさしさを知った風。
きっとお前は、もう一度生まれる、何度でもお前は風になってあの子のそばに帰ることができる。
あの子がそう、望んでいるのだから。

